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忘れない 伝える 続ける つながる―東日本大震災から10年― ②
東日本大震災から、まもなく10年になります。
いわて生協の被災地支援活動は、組合員のみなさんと全国の生協の協同の力に支えられ、今日まで継続してきました。
10年の取り組みをふりかえり、これからの災害への備えについて考えます。
いわて生協では、震災直後の炊き出しや物資支援から、被災地支援活動を始めました。
10年の間に復興はすすみ、被災された方々のくらしや要望は大きく変化してきました。
その時々の声に寄り添いながら、今日も支援活動は続いています。
釜石市にお住いの組合員、小野寺喜代子さんにお話を伺いました。
被災後のくらしを支える移動店舗と共同購入
被災してから仮設住宅に5年暮らし、復興住宅(災害公営住宅)に移って5年目になります。移動店舗「にこちゃん号」にはスタート時からお世話になっています。昨年、これまでの販売場所が使えなくなり、ならば復興住宅の敷地内に来てほしいと市や自治会にも掛け合って、11月に実現しました。私は民生委員をしていますが、「買い物に困る」という話をよく聞きます。お店へ車なら数分ですが、歩くと30分。やはり遠いんですね。週2回の「にこちゃん号」と週1回の共同購入が、くらしの支えです。お刺身など、商品を見て買う楽しみが「にこちゃん号」にはあります。
「手芸キット」に心あたたまる
復興住宅の談話室でお茶っこ会をする時には、生協から「手芸キット」を提供いただきました。「手芸キット」は、作ってくれた方の地域名やメッセージがあり、気持ちが伝わります。今はコロナでお茶っこ会を中止していますが、また集まってやりたいですね。
少しでもお手伝いを
ずっと続いている生協の支援は、本当にありがたい。私も少しでも役に立ちたくて、「にこちゃん号」販売場所を見直す際は、他の地区の民生委員さんに声を掛けたり、市に掛け合うなどのお手伝いをしています。