いわて生協の自主基準

食品添加物削減へのとりくみ

食品添加物ってなに?

「食品添加物」は、食品の製造・加工・保存を目的として食品に加えられる物質です。簡単便利な加工食品が増える中、食品添加物は私たちの食生活にとても身近なものになっています。豆腐をつくるための「にがり」など、食品添加物の中には「どうしても使わなければその製品ができない」というものもあります。しかし一方で、色や香りをつけるためのものなど、必要性に疑問のある食品添加物も少なくありません。添加物すべてが悪いわけではありませんが、少ないコストでつくるためや流通しやすいように日持ちをよくするためなど、企業の都合・もうけ優先で使われていることが問題です。

どれくらい食品添加物を食べているんだろう?

現在、日本で使用が認められているのは、指定添加物438品目、既存添加物365品目、天然香料約600品目と、合計で約1400品目あります(2013年12月現在)。お菓子やドリンク、ウインナーなど、子どもが好きなものにも添加物は使われています。パッケージの表示を見てみると、さまざまな用途・種類の添加物が使われていることがわかりますね。ふつうの食事をしていても一人で一日に約80種類、10〜15gもの添加物を摂っているといわれます。

使わなくて済むものは使わない

安全で安心できる商品を求めて、生協は添加物の問題に取り組み、「有害なものや使わないで済むものは使わない」という姿勢で商品づくりをしています。今ではあたりまえの「無着色たらこ」や「無着色ウインナー」を最初に開発したのも、実は生協です。

いわて生協では、次の3つの考えにそって、食品添加物の独自の基準をつくり、アイコープ商品・アイスタイル商品の開発や一般メーカー商品の取り扱いを行っています。特に、アイコープ商品の開発や利用・普及をとおして、食生活で摂取する食品添加物の種類と量を減らしていくことをめざしています。

  1. 不必要な添加物は使わない。
  2. 使う場合は最低限の量に限る。
  3. 安全性に問題がある添加物は使わない。

コープ商品と市販品をくらべてみましょう!

バラベーコン
ico-op A社
原材料 原材料
豚ばら肉、食塩、砂糖、香辛料、調味料(アミノ酸)、酸化防止剤(ビタミンC) 豚うで肉、大豆たん白、卵たん白、食塩、糖類(粉末水あめ、砂糖)、乳たん白、香辛料、トレハース、リン酸塩(Na)、カゼインNa(乳由来)、調味料(アミノ酸等)、増粘多糖類、酸化防止剤(ビタミンC)、くん液、発色剤(亜硝酸Na)、着色料(コチニール、アナトー)、(原材料の一部に小麦を含む)

発色剤(亜硝酸Na)

色をよくするほか、食中毒菌の繁殖を抑える働きもあるため、加工肉や魚卵の多くに使われています。
開発商品留意使用添加物で、生協では極力使用しないことにしています。

着色料

発色剤に加えて「着色料」もベーコンに必要なのか、疑問です。